Red Velvet「Queendom」ミュージックビデオレビュー (記事)
QueendomのMV考察記事で面白いものがあったので翻訳してみました。
[Opinion]Queendom:迷える魂たちのために[音楽]
元記事:
※翻訳機を利用した素人の翻訳です。意訳誤訳を含みますのでご了承ください。
あなたがアイドル業界、特にSMエンターテインメントのアイドルたちに関心を持っている場合この1年はかなり戸惑いの時間だった。 SMエンターテインメントがaespaのデビューと一緒に何か見知らぬ世界観を始動させていたが、ついに「SMCU」という名前の映像でゴージャスに仕上げたからだ。 どれほど豪勢に仕上げたかというと、SMCUを知らない人もaespaの「KWANGYA」とそのAIキャラクター(…)、NCTの無限拡張はミームとして知ったほどだ。
SMCU映像の発表と同時にaespaが打ち上げた小さな「KWANGYA」の世界観が瞬く間に他の先輩所属グループに広がってしまった。 (もちろんaespa当事者たちも、本人のaespaアバターをが手に余る姿がたびたび見えた)筆者が好きなグループ、Red Velvetも例外ではなかった。 彼女らは2021年7月、デビュー7年目にして突然「神との交感を成し遂げた超越的な存在」になってしまった。
疑問の「KWANGYA」へ島流しされないことは幸いだと見られるが、Red Velvetファンの立場として大切な歌手が急にシャーマニズムの対象になってしまったような気持ちを消すことはできない。筆者はカムバックを待つ数ヵ月間、すっきりしない気持ちで舌舐めずりをする必要があった。
そして2021年8月、Red Velvet(a.k.a.神との交感を成し遂げた超越的な存在たち)がカムバックした。
Queendom:郵便局員になったRed Velvet？
オタ活を繰り返すうちに世の中で仕事のできる所属事務所はないということをあまりにもよく知っていた筆者はいつもオタ活において最悪の状態を念頭に置く習慣を作った。したがって、今回のRed Velvetの新曲「Queendom」のミュージックビデオ―韓国アイドルにとって世界観を広める一番良い手段がミュージックビデオだからだ―がどれだけ怪しい呪術的コードを持ってきても驚かないと誓った。
ところがなんと、('その'コンセプトに忠実でありながら)思ったより良かった！
今からRed Velvetの'Queendom'ミュージックビデオを細かく考察する予定だから、あまりにも詳細なレビューが嫌いな方は避けていただきたい。 そしてミュージックビデオを見たことがなければ、下記のリンクから一度は視聴することをお薦めする。
以下の写真は全て出典:Red Velvet 레드벨벳 'Queendom' MV
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まず、「Queendom」ミュージックビデオは意味深なマンホールの蓋から始まる。 マンホールの蓋をよく見てみると、まるで魔法陣のような文様が刻まれているのを発見することができるが、逆三角形の構図の中で下にあるのがRed Velvetの文様(RV)だ。 そして上部には左右に太陽と月の文様が刻まれている。 つまり、(多少無理矢理な解釈だが)Red Velvetが太陽と月の啓示を受ける「神的次元」の存在ということである。
そしてそのマンホールの上を通り過ぎる人間が急にAirPods(…)を落とす。 AirPodsはマンホールの蓋を経てRed Velvetの世界へと入ることになるが、このAirPodsが意味することは「ペアを失った人」だ。 (そのペアが必ず恋人である必要はない。)和合―2つがペアで存在―して初めて完全となりうる状況で片方だけがマンホールの下に落ちたAirPodsは、自分を完全にしてくれる仲間を失ったり、ペアを拒否された人と同じような境遇の存在だ。 言い換えれば「迷える魂」と見ることができる。
そしてRed Velvetのメンバーたちが一人ずつ登場する。
[メンバー別の役割概要]
スルギ=Lost&Found Mail Carrier
(遺失物の郵便配達員)
ウェンディ=Postmistress
(郵便局長)
ジョイ=Delivery Rider
(配達員)
アイリーン=Distribution Director
(流通管理者)
イェリ=Trainee Witch
(魔女見習い)
スルギ=Lost&Found Mail Carrier
(遺失物の郵便配達員)
ウェンディ=Postmistress
(郵便局長)
ジョイ=Delivery Rider
(配達員)
アイリーン=Distribution Director
(流通管理者)
イェリ=Trainee Witch
(魔女見習い)
ここで注目すべきは、このミュージックビデオの背景が「郵便局」という点だ。 私は個人的に今回のコンセプトで伝令の神「ヘルメス」をたくさん思い出した。 ヘルメスは「繋ぐ」役割を担当する、「有翼の」サンダルを履いたギリシャの神である。 ギリシャの郵便局のシンボルもヘルメスだった。 同様に、Red Velvetのメンバーたちが「郵便配達」に登場するというのは、彼らが 神と人間を繋ぐ霊媒、つまり超越的存在という意味だ。 *1
このミュージックビデオで特に注目すべき人物はウェンディ、アイリーン、イェリだ。 まずRed Velvetの世界観でウェンディは非常に特異な人物である。
Peek-A-Boo活動当時のコンセプト写真からも分かるように、ウェンディはほかのメンバーとは異なる衣装を着る姿がよく見られる。 (メンバー全員がベールを被ったPsychoコンセプト写真でもウェンディだけ黒系の服を着ている)今回のQueendomカムバックの直前にサプライズイベントで行われたQueen's Mystic General Storeコンセプト映像でもウェンディは一番最後に番号札を選ぶ人物だ。
一方アイリーンの場合、彼女は「猫」だ。 急に猫と言えば突拍子もないが、アイリーンはQueen's Mystic General Storeコンセプトの映像の中で、「猫」として登場する。 (信じられないなら、上の写真を見てください)ちなみにこの猫は黄色と青のオッドアイを持った白い猫だが、Red Velvet5人組でのデビューアルバム「Ice Cream Cake」ミュージックビデオに登場する猫のようだ。
(Queendomミュージックビデオの中のアイリーン)
(Ice Cream Cakeミュージックビデオに登場する猫)
そして郵便局へインターン(?)に出勤する途中に足跡が猫の足跡として残ることを見るに、イェリも今回のミュージックビデオで「猫」として登場しているようだ。 筆者は郵便局で地位を獲得しているアイリーンを母猫(…)、見習いイェリを子猫(…)と考えながらミュージックビデオを観た。
Queendom:どたばたイェリ育成
とにかくミュージックビデオは見習いのイェリが猫の足跡を残してRed Velvet郵便局(?)に出勤し、本格的な関係性を示している。 出勤したインターンを局長のウェンディが喜んで迎えてくれ…
ウェンディは(誰が超越的存在じゃないか見て)いきなり瞬間移動をし、郵便配達員スルギのもとへ行って「あの赤ちゃんは本当に大丈夫?」という表情でイェリを指す。 スルギが「え？大丈夫だけど？」という表情で「Uhm.. Yeah」('Queendom'実際の歌詞)と言うシーンはおまけ。
(同時に怪傑ジョイはバイクに乗って瞬間移動で登場する…)
そしてこの郵便物のシーンが登場する。 解釈がいくつかに分かれそうな場面だが、筆者はまずメインに見える大きな箱(Rough Vehicleと書かれている)より下に敷かれたまま送り状を見せている二つの箱に注目した。
よく見ると、 左の送り状は冒頭のマンホールの穴にあった'太陽'のロゴを、右の送り状は'RV'のロゴが書かれている。 送り状の特性上、このロゴらはおそらく送り元、あるいは、宛先を示すものである可能性が大きい。
つまりRed Velvet郵便局は、異なる世界の宅配が集結し、それぞれの世界へ分配される一種のハブ(Hub:中枢)の役割を行うところである。
加えて先程スルギの役割に書かれていた「Lost&Found」と大きな箱に書いている「Lost&Found」の文字を総合的に考えると、私たちはこのハブが扱っている荷物がすぐに「紛失物」ということが分かる。 ここで言う「紛失物」は私たちが冒頭で見た仲間を失ったAirPodsのような存在、「道に迷った魂たち」を意味する。
(紛失物を分配するために調べるアイリーン)
つまり、このRed Velvet Hubの支店長(Postmistress)がウェンディであり、異なる世界で集まった道に迷った魂を持ってくる(Carry)ことがスルギ、彼らが元の位置へ戻るように分配(Distribute)することがアイリーン、分配された魂をバイク(Rough Vehicle)に乗って素早く配達(Deliver)することがジョイだ。
それではイェリは何をするのか。彼女は母猫(…)アイリーンの助けを借り、物を浮遊させる魔法から少しずつ練習する。 ミュージックビデオを見ると、アイリーンが杖を握ったままどうしていいか分からずにいるイェリの手を優しく握って、魔法の練習を手伝ってくれる場面が出てくる。
(そして成☆功)
アイリーンとジョイが魔法の練習を手伝ってくれている間、ウェンディは郵便局のドアを開けに行く。
(中からはCLOSEDと見えるが、外からはOPENに見えるだろう。)
この時、サビで初めてメインの振付が出ている。振り付けを見ると、メンバーが一列に立って右へ向かって動いているのに、中央のアイリーンが右、つまり進む方向を指している点が特徴である。
筆者はまるで矢印のようなアイリーンの手の様子を見て、旅行者のための「道しるべ」を思い出した。 レッドベルベットは道に迷った魂が元の位置へ戻れるように案内しているのだ。 そしてアイリーンを除いた他のメンバーは皆どこかを叩くようなジェスチャーを取っている。 筆者が見るにこのジェスチャーは、今回のアルバムの収録曲「Knock On Wood*2」を表現したもので、迷える魂の旅路に幸運を祈っているRed Velvetの心を表現したようだ。
とにかく見習い子猫イェリの訓練が終わった後、郵便局員4人組はイェリと一緒に郵便物をいっぱい詰めて現場実習に乗り出す。
そして配達が終わった後―もちろん、そもそも実習を口実にして遊びに出かけた可能性もある―5人は会食(?)をする。 この会食シーンがまるで 不思議の国のアリスでマッドハッターとのお茶会を持つシーンのように演出されていることも興味深い点である。 (ティータイムシーンの直前にイェリが赤の女王のようにフラミンゴの模型で郵便物を打つ場面も出てくる)
そんなティータイムを楽しんでいたRed Velvetのメンバーたちは突然(郵便物でいっぱいの)暗雲に向き合うことになるが…。
ウェンディが簡単に魔法で(…)すべて解決してしまう。 筆者はこのシーンを通して、初めてRed Velvetの世界観で何故ウェンディをいつも目立つ存在として描いてきたのかを知ることができた。 ウェンディはレッドベルベットで 「解決師」ポジションだ。 もちろん「Red Velvetはウェンディを入れ替えて歌を作る」という噂が出るほど彼女が音楽面で高音の解決者(...)を担当しているという事実は明白だが、この世界観の中でも彼女は最も魔法の実力が高い解決師として活躍する。
筆者はウェンディが問題の状況をじっと見守り、メンバーが知らない間にきちんと問題を解決するという点で、まるでRed Velvetの世界観の「神」という考えもした。
楽しいティータイムの後、彼女たちは閉業した郵便局に戻ってイェリの盛大な修了式を挙行する。
(局長であり、解決師らしく一人魔法陣の下で儀式を開始するウェンディの姿)
そして修了式の後、一人前の新入魔女になったイェリは続くサビのメイン振り付けでアイリーンの座を奪う。「案内者」としての役割を果たすことのできる存在に生まれ変わったのだ。
(修了後、中央で矢印を描く役割を引き受けたイェリ)
Queendom:迷える魂たちのために
Red Velvet公式チャンネルで公開された「Queendom」の曲紹介は上記の通りである。筆者が思うにミュージックビデオと曲の歌詞はSMエンターテインメントの企画意図とは非常によく合致する方向で演出されたと思う。
Red Velvetのメンバーは「Queendom」のミュージックビデオで、多くの魂が交差するハブで各自の役割を持って人生を送っており、新たに合流した存在(イェリ)にも鋭い警戒はなく暖かい助けの手を渡す。 彼女らは力を合わせて迷える魂たちのために正しい方向を提示し、さらにその魂の旅路が順調であることを願って木を叩く。
このような「超越的な存在」なら、迷える魂が溢れている世の中に5人くらい居てもいいんじゃないかな？
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[Track List]
01 Queendom
Korean Lyrics by 조윤경
Composed by 밍지션 (minGtion)
/ Anne Judith Stokke Wik
/ Moa “Cazzi Opeia” Carlebecker
/ Ellen Berg
Arranged by 밍지션 (minGtion)
02 Pose
Korean Lyrics by 이스란
Composed & Arranged by Fabian Torsson
/ Harry Sommerdahl
/ Ylva Dimberg
/ Moa “Cazzi Opeia” Carlebecker
03 Knock On Wood*
Korean Lyrics by 서지음
Composed by Moonshine
/ Moa “Cazzi Opeia” Carlebecker
/ Ellen Berg
Arranged by Moonshine
04 Better Be
Korean Lyrics by 김인형 (Jam Factory)
Composed by Andreas Öberg
/ Skylar Mones / Michele Wylen
Arranged by Skylar Mones / Andreas Öberg
05 Pushin' N Pullin'
Lyrics by KENZIE
Composed by KENZIE / Mike Daley
/ Mitchell Owens / Nicole Cohen
Arranged by Mike Daley / Mitchell Owens
06 다시, 여름 (Hello, Sunset)
Korean Lyrics by 최보라 (153Joombas)
Composed by Sam Klempner
/ Noémie Legrand / Dewain Whitmore Jr.
Arranged by Sam Klempner
[ベクナギョンエディタ]
